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大げさな指摘をやめれば、相手は傷つかない(会話のとげ抜き1の続き)

人間関係をよくする会話術 - 大げさな指摘をやめれば、相手は傷つかない

前ページからの続きです)

話し手であるあなたは、自分の伝えたいことを話します。しかし聞き手の反応が、自分が期待したものより薄いと、今度は大げさに話すようになります。「すっごいきれいな風景だった」「きれいで感動した」など、徐々に言葉を強めていきます。いつのまにか大げさ言葉で会話するのが当たり前になってしまっているのです。

特に若い人は、自分の気持ちを伝えたいと思う気持ちとは裏腹に、もっているボキャブラリーの数が少ないため、なににつけても「超○○」と言った話し方をしがちです。相手に感動を伝える話し方がしたいのなら、大げさ言葉を利用せずに、ありのままを詳細に伝えるのが正攻法です。「ちょうど太陽が山の向こうに沈むタイミングで、湖も真っ赤に染まってた」「その山一番の絶景スポットみたいで、こんな風景が日本にあるんだって興奮した」など、ボキャブラリーが増えると、大げさ言葉に頼らず、感動シーンを伝える話し方ができるようになります。


しかしボキャブラリーが増えても、つい大げさ言葉を使って話をしてしまうときがあります。それが、相手を叱ったり指摘したりときです。叱ったり指摘したりするときは、普通の会話のとき以上に、相手の反応が気になります。自分の言った言葉がきちんと届いているのか、相手の態度でそれを確認します。ただ、たいていの場合、あなたの期待以下の反応しかかえってきません。「ほんとうにごめんなさい」と深く反省して欲しいのに、どちらかというと聞き逃しているようにも見える態度に、ついついあなたはとげのある話し方になってしまいます。


ところが大げさ言葉は、人を傷つけることはできても、反省させることができません。例文の「いつも遅れる」の指摘には、「いつもじゃないし・・・」と反発、「使い物にならない」の指摘には、「遅刻はしたけど、仕事は頑張ってる」という反発が相手の心の中におこります。相手からしたら、大げさ言葉は「不当な指摘」です。心は傷つき、自分を分かってくれていない人のいうことなんか聞くもんかと想いも芽生えます。


相手を傷つけず、いい人間関係を作るために、大げさ言葉で指摘しないようにしましょう。意識すれば簡単にできます。たんに、大げさに話さなければ、自然ととげのない会話になります。前ページの会話例をとげのない話し方にすると次のようになります。


・相手を傷つけないよう会話例1を変換
とげのある会話例1を再び(雑談シーン)
相手 「昨日テレビでやってた映画見て、思わず泣いちゃった」
あなた「えー!?○○さん(あなた)でも泣くことってあるんですかー!?(笑顔)」

↓↓↓とげのない会話例に変換↓↓↓


会話例1のとげを取り除く(雑談シーン)
相手 「昨日テレビでやってた映画見て、思わず泣いちゃった」
あなた「えー!?泣いちゃったんですか!?どんな映画だったんですかー!?(笑顔)」



・相手を傷つけないよう会話例2を変換
とげのある会話例2(ビジネスシーン)
あなた「すいません、遅れました」
上司 おまえだけだぞ、いつも遅れるのは!」
あなた「すいません!」
上司 「信じられないな。そんなんじゃ、社会人として使い物にならないぞ」

↓↓↓とげのない会話例に変換↓↓↓


会話例2のとげを取り除く(ビジネスシーン)
あなた「すいません、遅れました」
上司 「遅れないように来いよ!」
あなた「すいません!」
上司 「しっかりしてくれよ!社会人なんだからな!!」

(変換して言い回しも変わっていますが、これは会話のとげを取り除いた話し言葉を不自然にならないよう修正した結果です。)